draw me a sheep

ワンルーム・ディスコ・プラクティス・イン・実家

DAY13

午後から船宿。

いつも通り仕事をする。

精神的になんの負担もない。

 

ひとついつもと違ったこと。

かつて同じ船宿で働いていた元仲居の女性ふたりにお会いしたこと。

私は初対面だった。

ふたりは誘いあわせて、おかみさんに会うため遊びにきたという。

今では一般企業に勤めているとのこと。

当たり前のことだが私が来るまえからこの船宿は存在していて

私と同じように雇われている女性たちがいて

その人たちは船宿を去った後もおかみさんとたのしそうに関わりを持ち続けている

その様子はとても健康でさわやかに見えた。

私もいつかはここを卒業して

なつかしい思い出として留めるような一員になるのだろうか。

独特な、珍しい世界だと思ってはいるけど

私には居心地が良い世界だからこそ

何年もいられるんだなあ

しかしそれ以上でも以下でもない。

いつかはきっと出ていく。